お伽話の街と葡萄畑とライン川 …ケーブルカーで行く丘の上の散歩道 Weingut, Rüdesheim am Rhein
伝説のR&B インクスポッツ “何とかしてみせる I’ll get by”を添えて
何とかしてみせる I’ll get by …インクスポッツ The Ink Spots
フランクフルト国際空港から西に50km程。ライン川沿いにワイン農場に囲まれた街が現れたら、そこがリューデスハイムです。
そこはまるでおとぎ話の世界に迷い込んだような街並み。駐車場を降りて、つぐみ横丁 Drosselgasseを目指して小路を歩いて行けば、やがてロープウェイ Seilbahn乗り場に辿り着きます。
先ずは、このロープウェイで丘の上に昇るのが何よりお勧め。
ロープウェイが到着すると、丘の上にあるのはニーダーバルト記念碑 Niederwalddenkmal。
そこを出発点にした見晴らしの良い丘陵地には、幾つかのハイキングコースがあります。
ロッセル城址 Ruine Rossel、岩の展望台 Rittersaal、魔法の洞窟 Zauberhöhle。ハイキングコースの至る処から、ライン川とぶどう畑、リューデスハイムの街並みと対岸の古城が見渡せます。ひと通りハイキングと景色を楽しんだら、丘の上にあるヤクトシュロス (狩猟の城)ホテルにあるオープンテラスのレストランで喉を潤しながら一息つきましょう。
このホテルの裏には、丘の麓に降りるチェアーリフトの乗り場があります。つづら折りの小路を歩いて降りるのも楽しいですが、チェアーリフトに乗ったなら、広大なブドウ畑の真上を通ってワイン農場を見下ろしながら、リューデスハイムの隣町、アスマンスハウゼン Assmannshausenまで優雅に降りることができます。
紹介したサムネは、このチェアーリフトからの眺め。下一面がワイン農場です。この農場を横切るように、観光用のオープンタイプのバスも走っている程に広大です。
そうして着いた場所は、ライン側沿いのアスマンスハウゼンという街にある船着き場。この船着き場から観光船に乗りこんで、ライン川の流れに揺られて川を上って行けば、おとぎ話のような街、リューデスハイムに戻ります。

何とかしてみせる I'll get by
米国のリズム & ブルースやドゥーワップの先駆けとして人気を博したインク スポッツ。1936年にビル ケニーをテナーパートに迎えて独自の音楽性をつくりあげました。そして人気絶頂の1944年7月、“I’ll get by”を英国で録音します。
“I’ll get by” (作詞 ロイ ターク 作曲 フレッド アーラート)は、1928年に発表され、多くの歌手がカバーしています。
実は、この “I’ll get by”には副題がついています。
I’ll get by, as long as I have you.
敢えて日本語に訳すと、”何とかしてみせる。君が居る限り”。原詩では、”君が居る限り”と恋人に語りかけていますが、インク スポッツの録音は違っていました。
ビル ケニーのテナーの後、ホッピー ジョーンズがバス低音の優しい口調で、愛しい我が子に語りかけます。
どんなことがあっても、困難に打ち勝ってみせる。
この時、ホッピー ジョーンズには7人の子供が居ました。第二次世界大戦の最中、敢えて独自の歌詞に変えて、我が子だけでなく世界中の子供たちに向けてメッセージを発信しているようにも感じます。
オリジナルの和訳を添えて。ゼンマイの音から当時の生の振動を感じてください。


