タンポポが導く散歩道 …ローマ帝国とゲルマニアの国境城砦 Saalburg, Wehrheim

クライスラーとラフマニノフのグランデュオ “バイオリンソナタ イ長調 Violin sonata in A major”を添えて

バイオリンソナタ イ長調 (グランデュオ) Violin sonata in A major (Grand duo) …フリッツ クライスラー & セルゲイ ラフマニノフ Fritz Kreisler & Sergei Rachmaninoff

広々とした草原に列をなして咲くタンポポ。ここはフランクフルトから30kmほど来たところ。小高い山を越えた先にあるヴェールハイムWehrheimという小さな町の郊外です。

リンゴ並木や麦畑、林の中や牧草地を通って行くジョギングコース。春先にはタンポポが生い茂り、道案内をしてくれます。

ヴェールハイムという名前。ヴェール Wehrは砦。ハイム heimは街。自然に溢れてのんびりとした平穏な街には似つかわしくない、何とも逞しい名前です。それは、この地域の古代の歴史に関係します。

フランクフルトから来る道すがら。国道456号線でヴェールハイムに入る直前に、車で越えてきた小高い山にはザールブルク Saalburgという城塞があります。

そこはユネスコの世界文化遺産。ローマ帝国時代の2世紀頃。ゲルマニアとローマ帝国との国境線がありました。

ドイツ人に言わせると、ローマ帝国からの侵略を防いで抵抗したのがヴェールハイム。恐らくローマ帝国側に言わせれば、ゲルマン人のローマ帝国への侵入を防いでいたのがザールブルクです。

地元の小学生は、歴史の勉強のため、一度は必ずザールブルクに遠足に来るそうです。再建された城塞には、ローマ帝国式のテルマエとレストランがあります。

海外からの観光客にはあまり知られていない場所ですが、気が向いたなら、地元民に混ざって名物のローマ帝国風のディナープレートでも召し上がってみてはいかがでしょう。

Löwenzahn auf Feldweg, Wehrheim

バイオリンソナタ イ長調 (グランデュオ) Violin sonata in A major (Grand duo)

1817年8月、シューベルトは、20歳の時に”バイオリンソナタ イ長調”を作曲しました。

しかし、その曲が公に出ることはなく、ようやく "バイオリンとピアノのための二重奏曲"として出版されたのは、1828年11月19日。

シューベルトが31歳の若さで亡くなった23年後のことでした。さらに、初めて演奏されたのは作曲されてから47年後。そして、作曲家としてのシューベルトが脚光を浴びるまでには、実にシューベルトの死後100年が経過していました。シューベルトの名を冠した国際作曲コンクールが、1928年6月19日に開催されたことがきっかけでした。

その翌月、シューベルトが亡くなって100年と1か月後の1928年12月21日。フリッツ クライスラーセルゲイ ラフマニノフは、シューベルトの"バイオリンとピアノのための二重奏曲"を共演し、ニューヨークで録音した蓄音機レコードが残されています。

その記念すべき年に録音された生の振動を、ゼンマイの音から感じてください。

フリッツ クライスラーのSPレコード ... 蓄音機でもっと

セルゲイ ラフマニノフのSPレコード ... 蓄音機でもっと

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