馬車で巡るドレスデン …ショパンがプロポーズした街 Semperoper, Dresden
コルトー演奏 ショパンの “ワルツ 9番”を添えて
ショパンの “ワルツ 9番変イ長調” Chopin “Waltz No. 9, A flat major Op. 69-1 …コルトー Cortot
サムネは、ザクセン州立歌劇場。ゼンパーオーパーの愛称で知られます。
建築家のゴットフリート ゼンパーが建造したオペラハウスなのでゼンパーオーペル。
建造されたのは1838年から1841年。この時代を挟む1806年から1918年まで、19世紀にドレスデンはザクセン王国の首都として栄えていました。
そのためザクセン王立歌劇場としてザクセン王国の威信をかけて、建造された歴史があります。
ドレスデンの旧市街は、何れも戦争後に復興した建物ばかり。再建した石造りの建造物は所々が黒く焼けた箇所が多く見られ、積み重ねてきた歴史の重さを感じます。
そんな旧市街を巡るなら、馬車Pferdekutcheはうってつけ。
ツヴィンガー宮殿。聖母教会。ゼンパーオーパー。歩いて回れば結構な距離になりますが、馬車なら優雅に回れます。
しかも、ショパンがドレスデンに滞在してヴォジンスキ伯爵の子女マリアにときめいた、そんな1800年代を彷彿させる、そんな体験になることは間違いありません。

ワルツ 9番イ長調 作品69-1 Waltz No. 9, A flat major Op. 69-1
1835年。ポーランドに住む両親と再会するため、ドイツとチェコの国境の街カルロビバリに滞在したショパン。これが両親との最後の別れとなりました。
パリへの帰途、ドレスデンに滞在したショパン。ここでポーランド貴族のヴォジンスキ伯爵の子女、マリアと再会します。かつてのピアノの教え子でした。
1835年9月。ドレスデンを去る際にマリアに贈ったのが “別れのワルツ”。
翌年の1836年。ショパンはマリアに求婚しますが、さらに翌年の1837年には婚約は解消し、ショパンは悲しみに打ちひしがれることとなりました。
1949年11月4日にロンドンで録音されたこの曲を蓄音機レコード (SPレコード)で紹介します。ポーランドの伝統舞曲を想わせる軽快なリズムを、コルトーは情熱的に演奏しています。
時代を超えた振動を蓄音機でゼンマイの音から感じてください。


