吹雪のドライブ …やっと出会えた愛らしい山の教会 Bergkirche, Seiffen
クライスラーとラフマニノフの共演 グリッグの “バイオリンソナタ 第三番”を添えて
グリッグのバイオリンソナタ 第三番 作品45 Grieg's “Violin sonata No. 3 Op. 45 in C minor” …クライスラー & ラフマニノフ Kreisler & Rachmaninoff
フランクフルトからアウトバーンを使って、ひたすら東へ460km。
向かったのはクリスマス飾りのお店と木工細工の工房が沢山ある小さな街、ザイフェン。
1年中がクリスマスに彩られた街だけど、やっぱりクリスマスのシーズンに訪れてみたいから、大変なのを承知の上で、冬のアウトバーンをひた走ります。
殆どドイツを横断する、このルート。快適なドライブが、途中からは天候が大きく変わり、中間地点のエアフルトを過ぎた頃には吹雪模様になりました。
その間、交通事故で炎上した車を観たのは、なんと2回。やっとアウトバーンを降りて、ケムニッツから道幅の狭いブンデスバーンを使って山道に入ると、今度は遂に霧に包まれて、なんとか平常心を保ちながらの、のろのろドライブです。
ヒルシュベルガー通りはチェコとの国境を成す道路。右はチェコのはずですが、霧に隠れて全く分かりません。そうこうするうちにザイフェングルンド通りへ曲がれば、いよいよザイフェンは目前です。
森の中に位置するザイフェンは国境の街。5kmも進めばチェコまで届きます。
木々を抜けて通る道は、ハウプト通りにつながって、すっかり暗くなってしまった通りに見えてきたのは、くるみ割り人形の灯り達。まるでお伽の国に迷い込んでしまったかのような、安堵に混じったざわめきの、不思議な感覚が満ちていきます。
このサムネはザイフェンの街のシンボル。ベルクキルヒェ Bergkirche。そのまま訳せば “山の教会”。気取った名前などのない、ひたすら愛くるしい存在です。
それより10年以上も前のこと、ザイフェンという街のことも知らずに、そしてそれがザイフェンの街のシンボルであることも知らずに、ただ可愛らしいというだけで買った、教会と聖歌隊の木工細工の置物。
そのモデルになった本物の教会に、初めて出会うことができたドライブでした。

バイオリンソナタ 第三番 作品45 “Violin sonata No. 3 Op. 45 in C minor” …グリッグ Grieg
エドヴァル グリッグが1887年に作曲し、1928年9月15日にベルリンで録音された蓄音機レコード (SPレコード)を添えて紹介します。何れも偉大な作曲家であり演奏家としても有名なフリッツ クライスラーとセルゲイ ラフマニノフの奇跡の共演です。
時代を超えた振動を蓄音機でゼンマイの音から感じてください。


